ロックダウンに負けるな!シドニー「アッティラ」再開祈願企画その4

ほんとだったら、今日はシドニーで「アッティラ」の4回目公演だったはずのアレクサンドル・ヴィノグラードフ。

デルタ株の蔓延防止のために6月25日からシドニー全域で2週間のロックダウンに入ったため、当初6公演予定されていた公演のうち、5公演はキャンセルとなりましたが、オペラ・オーストラリアの迅速な取り計らいにより7月10日がプレミエ、12日、14日、そして17日の4公演でリスケジュールされています。

この、本来の公演期間を利用してムソルグスキーの「死の歌と踊り」のビデオクリップを少しずつアップしている「シドニー「アッティラ」再開祈願企画」
残るは最後の「司令官」のみなんですが、ごめんなさい。今日はどうしても創作意欲が湧かず、私もこの作品はいい加減な気持ちでは作りたくないので、今日の祈願企画は、現在の私の思いを綴っておく。。。ということで、ご容赦下さいませ。

できている3つのクリップのプレイリストは⬇️

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パンデミックの最初の頃、彼のスケジュールが次々とキャンセルされていくのを確認するのが、本当に、本当に辛かった。
毎回、頭を殴られたような、気が遠くなるような感覚だった。
もうこれ以上、彼から仕事を奪わないでほしいといつも思っていました。

だからたとえ無観客でも、ステージに立つ機会があれば歌ってほしいとも思ってたのよね。
そういう場合は、中継することも多かったし….(そうすれば私はいながらにして彼を見られる、聞けるし…という私のわがままな気持ちもありましたけど)

少し前に紹介した、彼が今年2月に受けたインタビューの中で
きっぱりと「無観客では意味がない」と言い切っていたのは、実はちょっと意外でした。

インタビュー:2021年2月「僕たち芸術家は今、檻の中にいるようなものなんだ!」後半(パンデミック下のオペラ歌手として)

見てくれる人がいて初めて舞台は成り立つんだ、ケミストレーションは双方から生まれるものだから、というのは、頭では納得はできるのですが
彼にとっては「どんな状況でも、歌えればいい」というだけではなかったんだな。。。って。

私にとって一番大事なのはとにかく
「現在、今、この瞬間に、彼が歌っている」ということ。

なのでその状況に関連した情報を得られれば、毎日ハッピーにもなれば、落ち込むこともあるわけだし。。。

シドニーのロックダウンは、どうやら7月9日以降の延長もささやかれているようですが、オペラハウスでのリハーサルは再開しています。
仮にロックダウンが続く場合、もしかしたらそれこそ「無観客で」という選択肢が出てくるかもしれない。

その時、彼がどういう選択をするのか。
どういう結果になっても、彼の意思をサポートしますけど。

でも、たとえ無観客であっても、やっぱり歌ってほしい。

今はとにかく、ロックダウンが予定通り7月9日で解除されて、予定通り4公演がつづがなく行われてくれることを全力で祈っています。

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