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《チェリオに愛を込めて》
チェリオが出てくるところは:
1)1幕第2場:地下でのファータ・モルガーナとの賭けトランプの場面。ここでチェリオはモルガーナに負けた為、彼の呪文が効力を発さなくなってしまう。
2)3幕第1場:砂漠。オレンジ探しの旅に出た王子とトゥルファルディンを探す為に、悪魔ファルファレッロを呼び出して居場所を尋ねる。
(魔法使いなんだから、自分が守っている人間のことは常に把握していないとマズイはずなんですけどね…)
そこで思い切り「お前はトランプで負けたから、お前の呪文は効かない」とののしられ、がっくりしているところに当の2人が!
この時、オレンジのあるクレオンタ城には恐ろしい料理女がいて、ひしゃくで殴り殺されるぞと忠告。このリボンを持って行って、彼女がそれに気をとられている間にオレンジを盗み出しなさい、そしてそれを割る時には、水のある場所でと助言。
3)4幕第1場:地下でチェリオとモルガーナがお互いなじり合う場面。すったもんだの末、奇人達の助力もあってなんとかモルガーナを塔の中に閉じ込めることに成功。これでやっと彼の呪文の効力が復活。
4)4幕第2場:鼠に変えられたニネッタ姫に元に戻れと呪文をかけて、彼女は元の姿に。
・・・の合計4箇所で、物理的な時間にすれば、一番長いのが2)で、ここが10分弱。その他は合わせて10分程度なので、トータルで20分ちょっとと言ったところでしょうか。一応、王家の運命は彼の手にかかっているので、重要な役どころではあるんですけど、その割には、なんとも情けないような気もして…(^^ゞ
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放送を聴いている時に耳に残ったのは、やっぱり2)の冒頭、ファルファレッロを呼び出すところ。この「ファ~ルファレ~~ッロ♪」を一体何回歌ってるのか数えてみたんですけど、わかりますか?^^;⇒ 答え:20回。16回目からハイスピードになります。
モルガーナとの2箇所の口げんかは、彼女に軍配でしょう(^^;ヒステリックに叫ぶモルガーナに対し、「ったくよ~~うるせー女だぜ」ってな感じで、一応相手を罵りつつも、あくまでも荘重にキメようとするチェリオは、歯が立ちませんf(^^;
それはさておき、こういう荘重路線でキメてくれるのは…
…すっごく好き。聴いているうちに、
- (*1)もうナニ語かなんて、どうでもよくなってきました
(//∇//(//∇//(//∇//)
…ま、まぁ、こういう現代音楽っぽいのは好みが分かれるでしょうけど、私は好きです。音だけでもハマっちゃいました。なかなか聴く機会がない作品ですが、低ビットレートでも放送があってよかったと思います。
いつか、賭けトランプで負けて「ちっくしょ~~~っ!」って悔しがっている彼をこの目で観てみたいです(笑)
一通り映像で観ておくと、やはり面白さは倍増します。お勧めは★リヨンの映像★。お芝居として面白く仕上がっていますし、見た目もみなさん違和感無しで、楽しく観られると思います。日本語の字幕つきで、場合によってはお値段は3000円弱なのも、大きなポイントでしょうか。
(*1)ロシアオペラなんですが、ロシア語上演は殆どなく、一般的に普及しているのがフランス語版。2007年ジェノヴァでのこの公演時もフランス語でした。
「なぜフランス語版?!」という疑問を持ったところから、この連載がスタートしたのでした。詳細は ★こちら★