あっという間に年の瀬。アレクサンドル・ヴィノグラードフの１年を軽く振り返っておきます。
今年は自分が忙しかったのを言い訳に💦彼のフォローが疎かになったのは否めません・・（ごめんなさい）
放送はそれなりにかかっていて
・２月のバビ・ヤール＠リエージュ
・５月ー６月の「金鶏」（ポルカン将軍）＠マドリード
・６月のイワン雷帝＠ウィーン
・６月のモーツァルト・レクイエム＠サン・ドニ音楽祭
・７月の第九＠プロムス
・９月のカルメン＠LA
・・・です。このうち、２月のバビ・ヤール、６月のモツレクと７月の第九は、映像収録もされていて、
６月、７月は観ることができたんですが、２月のバビ・ヤールはMezzoでの放送で・・日本からは観られず仕舞い。
CD録音もしていて、これまでにも何度か放送にもかかっている（そして私の実演回数が最も多い・・）バビ・ヤールですから、映像楽しみにしていたんですけどねえ。（某所にも上がらないし💧）
あと、４月のロンドンでのヴェルレクは、彼と仲の良い（私の一押しでもある）ヴァシリー・ペトレンコの指揮だったので、これこそ放送にかけて欲しかった筆頭なんですが、かからなかったですねえ・・残念。
オペラも、久しぶりにカルメンの放送（しょっちゅう歌っている割には滅多に放送にかかることがなく、５年振りだった）が聴けたのは嬉しかったですが、
ヴェルディの諸役（３月のバンコー＆１０月のフィエスコ＠ハンブルク、１２月のフィリッポ＠バレンシア）が一つもかからなかったのは残念。
３月のバンコー＠ハンブルクは、私の今年の遠征演目でもありました。
ちゃんと感想を書いてないんですけど、キャストもすごーく知名度の高いかたはいなかったんですが、よくまとまってました。
マクベス役のDimitri Plataniasもレディ役のTatiana Melnychenkoも、今のヴィジュアル時代ではちょっと割を食ってしまう容姿かもしれませんが、いずれも不満なし。特にPlataniasは、声的にも性格的にもヴィノグラードフと相性がいいようで、このコンビでシモンや、ドン・カルロをいつか聴いてみたいと思ってます。
♡#AlexanderVinogradov as Banco @ Hamburg ♡ https://t.co/3jDKsaRLTg
— ヴァランシエンヌ (@valen_vino) March 8, 2017
私はこれまで、彼のヴェルディは実演では縁がなく、初めてのヴェルディがバンコーだったのは、結果的には良かったです。
バンコーは途中で殺されてしまうので^^;「ちょっと割に合わないかな・・」とも危惧してたんですけど、
武人であり、忠実な家臣であり、善き父であり、そして最期は非業の死を遂げる・・という点で、現時点で彼のキャラクターと芸風に良く合う役だと思います。
バンコーはヴィノグラードフがよく歌うヴァルター伯爵とかシルヴァよりもうんと彼のキャラに良く合った役だと思う。真摯な武人で(軍服は7難隠すぜ)息子への想いに溢れた良き父で、しかも非業の死を遂げるし。もう少し歌うとこが多ければ尚いいんだけどなあ〜
— ヴァランシエンヌ (@valen_vino) March 14, 2017
１２月のフィリッポが、📹クリップを見る限りではキャスト的にちょっと押され気味だったことを鑑みると、
あの大役で、場を持って行く・・というところまでは、まだ到達してないんだな・・と思いましたし、
そういう意味でも、バンコーは「中くらいの役」で、これが良くないとオペラ全体が締まらないな・・と思わせる、スパイスの必要な役。そういうところでキラッと光る彼は、とても輝いて見えます。
来年（２０１８年）は彼にとって、大事な年になるでしょう。
２月中旬のミュンヘンでの「カルメン」エスカミーリョと、３月下旬からのメトでの「ルイザ・ミラー」ヴァルター伯爵と「ルチア」のライモンド。何れも劇場デビューとなります。
特にメトのヴァルター伯爵は、ヴェルディの中では比較的長く歌っている役の一つですし、私は個人的にこの役があまり好きじゃないので^^;
「え〜〜〜！せっかくのメトデビューなのに、もっと華やかな役でデビューして欲しかった・・・orz」とか、色々ワガママなことを思っているんですけど💧
客観的に見れば、いい役を選んだかな・・
１２月にバレンシアでもご一緒した、ドミンゴが今度はミラー役のロールデビューということで、ライブビューイングにもかかりますし^^;
もちろん、音だけの放送もあるでしょうから、まーこの時期は色々ぎゃーぎゃーうるさいことでしょう^^;
「ルイザ・ミラー」のライブビューイングは、日本では５月１９日〜２５日まで。
松竹さんの紹介文がなかなかイケているので、ご紹介しておきます。
そして、６月下旬〜７月頭にかけて、４年振りに来日します！
藤原歌劇団の「ドン・ジョヴァンニ」タイトルロールです。こんだけ大きな役のロールデビューを日本で披露してくれるのは、大変嬉しいことです。
（人が関西に引っ越した途端に「東京行くで」と言われてもぉ〜〜と、ちらっと思ったｗ）
彼はドン・ジョヴァンニは「夢のような役」と、若い時からずっと憧れていましたからね。
その辺のことも含めて、特集ページを作る予定です。
チケット発売は２月１日から。楽しみです(^^)
２０１７年も、アレクサンドル・ヴィノグラードフに関心を持って下さった方々、ありがとうございました。
ファン歴も１４年目に突入。メトデビュー＆来日で来年は大忙しになると思いますし
私も心して応援して行かなければ。
（あ、来年は「アレクサンダー」に変えて行きますね・・来日に合わせてフレキシブルに対応してますの）