ヴァシリー・ペトレンコ&RLPO来日記念その1。
(今更、いまさら、イマサラ〜〜〜〜〜!なんですけど^^;)
【きっかけ】
思い起こせば一昨年(なんだな、もう・・)の11月末。
いつものように検索をしていて、ふと目についた情報。
ほんとに?あああ、実演でこのコンビ(ヴァシリー・ペトレンコ&アレクサンドル・ヴィノグラードフ)のバビヤール聴けたら、そして(多分)来年リヴァプールフィルとのCDが出たら、今年5月のパリでの13番のもやもやは、思いっきり吹っ飛ぶはず。 pic.twitter.com/2ncaOwy9fw
— ヴァランシエンヌ (@v_valencienne) November 30, 2013
どうやら、アレクサンダー・ヴィノグラードフとヴァシリー・ペトレンコが再び一緒にショスタコ13番をやるらしい。
(その年の5月にリヴァプールでショスタコ14番、9月には13番を一緒にやり、共にナクソスのCD録音セッションも行っている)
おまけに5月下旬に二日連続なんて、季節もいいし、2日連続って効率いいから、2014年の遠征は是非これにしたい!
と思ったのがきっかけ。
しかし・・スペイン語で書いてあって、マドリードなんちゃら・・って書いてある。マドリードでの公演なのかな・・
調べていくうちに、
・合唱団だけが、マドリードから来るみたいで (Coro de Voces Graves de Madrid)
・コンサートの場所は、スペイン中部のバリャドリード
(Valladolid・・・バリャドリッドとかバジャドリドとか色々日本語表記があるんですけど、なんとなくバリャトリードと私はずっと書いてました。。。ほんとはバリャ「ト」じゃなくてバリャ「ド」リードなのね・・)
にある【ミゲル・デリベス文化センター】(El Centro Cultural Miguel Delibes)
・オーケストラは、カスティーリャ・イ・レオン管弦管弦楽団(OSCyL)
らしいということが発覚。
なにもう、そこ何処、どこ、ドコ~~~~~っ?
・・・いや、ほんと遠かったし、日本語の情報も殆どない中、色々紆余曲折あって、行けるかどうかわかんないような事情もあったりしたんですが、なんとか無事に行くことができました。
コンサートホールは、バリャドリードの中心地から車で10分くらい行った郊外にある、ミゲル・デリベス文化センターという、2007年に新設された複合施設。日本語での最初の情報は、なんと建築関係の雑誌「日経アーキテクチュア」の 2007年7月9日号でした。
(職場で借りてコピーしたわよっ。でも、ただ単に最新建築ということで紹介されていただけで、行き方等が記載されているわけではありません・・)
この時の観客でアジア人は多分、私ひとりだったと思いますけど、
このコンサートホールでは著名な音楽家(バイオリンのエマニュエル・パユ氏とか・・)
日本人アーチストも、バッハ・コレギウム・ジャパン&鈴木雅明さんなど、名の通った音楽家も出演してますので、スペインに遠征される予定のある方は一度チェックしてみると、掘り出し物?!の公演があるかも。お値段も手頃です。
・アーティスト一覧(まだヴィノグラードフも載ってるワ♪)
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【チケットの入手方法】(2015年1月現在・ホームページのアップデート等により、買い方は変更する可能性があります)
ホームページ(スペイン語のみ)から買えます。
(グーグル翻訳で日本語or英語に直して読むとわかりやすいかな・・^^;)
1.買いたいコンサートの演目をクリック
2.□で囲まれた”COMPRAR ENTRADAS”をクリック
3.Performance selectionというページが別タブで出現。ここでスペイン語のほか、英語、フランス語が選択できますので、(普通の人は)英語をクリック
4.コンサートが二日予定されている場合、黄色の□で囲まれた、行きたい日にちの”Choose the seats”をクリック
5.カテゴリーと枚数を選択。Preferenceはとりあえず、Automaticのままでも大丈夫
6.こんな感じ↓の画面になるので、”View | Modify your seats” で座席を確認。お買い物かごに入ったチケットは6分間有効です。
7.ここで↓座席変更できます。赤が今、自分が選択している場所で、青丸のところに変更可能。
ちなみに、一番高いAカテゴリーは3列目からです。1列目と2列目はBカテゴリーになりますが、ちょっと近過ぎるので、こういう割り振りになっているのだと思います。
私は2日間とも、3列目のど真ん中だったんですけど^^; 独唱のヴィノグラードフの顔を見ながら声をばんばん浴びるという目的は充分達成できたんですが、
彼が椅子に座っているときは、譜面台に上半身が隠れて、足しか見えませんでした…orz
なのでほんとは、5列目よりうしろぐらいがベストかな?と思います。その辺は良く売れているので、お客さんもよくご存知なのでしょう。
まあ、いいんですけどね。歌っている時はばっちり❤でしたから❤
という感じなので、もし演奏者を目当てに行く場合、気をつけてください(笑)
8.”Buy now” で決済の準備に入ります。アカウントを持っている人はE-mailとパスワードを入力。新規の方はアカウントを作成します。
アカウント作成はE-mail,パスワード、名前を設定し、最後に画像認証してアカウント作成。
決済はVisaかmaster cardのみ。スペインはヨーロッパで発行されたカードでないと、決済を受け付けてくれないところもあるんですけど(スペイン国鉄のRenfeとかねw)
ここは大丈夫でした。もしも決済できない時は、ホールへ直接メールすれば対応してくれると思います。
決済が済んだら、登録のメールアドレスに
「決済が完了しました。ホームページのアナタのアカウントからPDFファイルがダウンロードできます」
という旨のメールが届きますので、ログインしてアカウントページを確認して、チケットPDFファイルを保存、印刷してコンサートホールへ持って行きます。
【行き方】
これを探し出すのが一番大変だったの・・^^;
まず、グーグルマップを見ると一目瞭然ですが、文化センターの近く(=歩いて移動できる)ホテルは一軒もありません・・・
そして、ホールのホームページにも、ぱっと見で公共交通機関を使って行く行き方を解説したページが見当たりません・・^^;
あれこれクリックしているうちにようやく見つけたこちらのページ →→→
(EL AUDITORIO → INFOMACION で辿り着きます)
の下の方・・TRANSPORTES に解説があります。
(バスの乗り方、またまとめます・・慣れれば簡単なんですが、最初は???だったので)
“Autobuses urbanos C-1, C-2 y Línea 8 (Parquesol-Belén) con parada en el Auditorio Miguel Delibes.”
(市バスのC−1、C−2か8番バス(Parquesol-Belén)に乗ってen el Auditorio Miguel Delibesで降りてね・・ってことなんですが。
バリャドリッドのバスはAUVASAという会社が運行しております。もちろんサイトは、スペイン語のみです^^;
でも、私がバリャドリッドに行く少し前にサイトが改良され、随分わかりやすくなりました。
C−1とC−2には乗ってないので、私が使ったLínea 8を例にあげると
1.LINEAS タブをクリック →
2. Línea 8 : Parquesol – Belén をクリック
Parquesol – Belénというのは、パルケソルとベレン区間を行き来してますよ・・という意味で、ベレンの方がマヨール広場、つまり町の中心部に近く、パルケソルの方が郊外方面。el Auditorio Miguel Delibes はどちらかというとパルケソルに近いほうになります。
でもね・・・
このページ で見られるバス停の名前に”el Auditorio Miguel Delibes”が見当たらないじゃーん!!
正解はここ C/ Mon. S. Lorenzo de El Escorial fte. C.C. Miguel Delibes
・・・もう、全然観光客とか、おヨソから来ることをまったく想定してない表示・・・・・・^^;
でも、このページの、各停留所の名前の前についている赤丸をクリックすると、それぞれの停留所の場所をグーグルマップで教えてくれるので
かなり、助かりました。実は私が泊まったホテルはLínea 9線のC/ Manuel Azaña 56という停留所近くのWashington Parquesol Suites & Hotelで、
一本外側を通っているLínea 8(文化センターに直接行けるバスの路線)の最寄り停留所までは徒歩5分ほど。(地図で見るとすぐに見えるんですが、一つ一つの通りがでかくて・笑)
初日は夕方ホテルに入り、様子が全然わからなかったので、バスで行くのは断念して往復タクシーを使いました。5分ほどで5.7€でした。
タクシーにしたのはこういう理由もあります↓
バリャトリードは地図を見てるだけでは絶対わからないけどかなり起伏があり、コンサートホールの近くにホテルもないので、そこそこ近いと思って取ったホテルでも結局タクシー使いました。裏にはオリーブ畑が広がり、薄明かりの中の景色は最高。 pic.twitter.com/d7s0LWZb5B
— ヴァランシエンヌ (@v_valencienne) May 30, 2014
二日目はバスにも乗り馴れたので(笑)行きはバスを使いましたが、8分おきぐらいにしか来ないので余裕持って行かないとダメだな・・と思いました。
そして、どっちみちバスを使うのならば、このLínea 8線の停留所近くのホテルにした方が、効率が良かったかな、と思います。Línea 8はマヨール広場の方を通りますし、観光にも便利なので。
(20分ぐらいかかるかもしれませんが)
【コンサートホールの様子】
客層は殆ど地元の人で、中にはマドリードからやってきた男声合唱団の知り合いの方もちらほら・・という感じ。
マナーはあまりいいとは言えず(笑)演奏中にスマホをいじっているおばさんとかいたり^^;
(お陰でカテコの撮影ができたので、まあ・・ケースバイケースかな・・)
あと・・仕方ないんでしょうけど、初日は体臭がけっこうきつい男性の隣になってしまい(悪い人じゃなかったんだけど^^;)かなり辛いものが(笑)
休憩時間に軽食でも・・と思いましたが、ごった返していたので断念。
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【おまけ・R.シュトラウスの【変容】(メタモルフォーゼン)の感想】
先に行われたR.シュトラウスの【変容】(メタモルフォーゼン)は、コンサートに行くことを決めてから予習を始めました。シュトラウスのオペラは大好きですが、オケものはまだ未知の世界。
でもシュトラウスの晩年の作品ということもありますし、23人の弦楽奏者のみで演奏されるということで、弦楽器を際立たせるのが得意なペトレンコと、彼とシュトラウス作品との親和性を推し量る点でも、大変興味深く思ってました。
ペトレンコは昨シーズンまで、何年間かこのオケのプリンシパルゲストコンダクター(首席客演指揮者?で良い??)を務めており、それほど上手いオケではないと思うんですが(ごめんね)力は充分引き出していたと思います。この作品をOSCyLが演奏したのは初めてだったとのこと。コンサートマスターは日本人のMaya Ibabuchi(Iwabuchi)さんという女性でした。
音がきらきら、こぼれてきそうなシュトラウス。
二日目の演奏の途中で若いバイオリン奏者の女性が、途中で涙を流しながら演奏してましたけど、あれ、きっとペトレンコの作り出すあまりの音の美しさに感極まったんでしょうね。その気持ち、わかる~~~!と思いましたもの。
で、彼の音楽性とシュトラウスとの親和性ですが、◎だと思います。「ばら」とか「サロメ」もいいけど、
アリアドネのような編成の小さいものでもイケると思います。やはりこの人の指揮するオペラを是非聴きたい。新国立劇場で是非呼んで頂きたいです。
【変容】で火照った顔と頭と身体を冷やす為に外に出ると、裏にはオリーブ畑が広がってました。5月末のスペイン中部は、午後9時を回ってもこんなに明るい。風が強くて寒かったけど、こんな景色の良いところで、割安なコンサートが聴けるなんていいな・・と思いました。
長くなりましたので、メインのショスタコ13番は別建てします。
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TEMPORADA OSCYL 17 A – 2013-2014
OSCyL
Jue, 29 mayo 2014 – 20:00 – Sala Sinfónica
6 / 12 / 18 / 22 / 27 €
Abono Temporada OSCYL 2013-2014
Orquesta Sinfónica de Castilla y León
Vasily Petrenko, director
Alexander Vinogradov, bajo
Coro de Voces Graves de Madrid
PROGRAMA
Richard Strauss (1864-1949)
Metamorphosen para 23 instrumentos de cuerda
-Primera vez por la OSCyL-
Dimitri Shostakovich (1906-1975)
Sinfonía nº 13 en Si bemol menor, Babi Yar, op. 113
-Primera vez por la OSCyL –