アメリカのクラシック業界のWebを眺めていて思ったこと

今月の頭から、向こう3カ月ほど、アメリカを中心としたオシゴトになる、わがゴヒイキさん、アレクサンドル・ヴィノグラードフ。
先日のLAフィルとのマラ8プロジェクトに始まり、今日からのフロリダ・パームビーチオペラでの「ロメオとジュリエット」や、少し先になりますが、4月のサン・ディエゴでの「理髪師」や5月のモントリオールでの「ファウスト」。

彼ががっつりと、アメリカ方面でオシゴトするのは、実質的には2008年11月の、ワシントンでの「カルメン」以来ですから
(その間に、単発でのコンサート形式のオシゴトはいくつかありましたけど)
私もアメリカのオペラカンパニーや、オケ団体をWebでじっくりチェックするのは、本当に久しぶり。

で、アメリカのクラシック界の、宣伝というか、プロモーションというか、Webでの盛り上がり方ってすごい(@。@と、改めて感じました。
折りしも、本日Metの来シーズンの予定が発表されましたけど、ま~~MetのWebサイトの作り方も、電子版のブックレット(デジタルブックレットというらしいです)なんかも、すっごく作りが凝っているし…本当に宣伝が上手だな、と思います。

そして、僅か3年~4年の間に、HPという形式だけではなく、ブログ、Youtube、Facebookに代表されるSNS系のサイト、Twitter…
このような新しい方法が、どんどん出来て来て、そしてどこの団体も、これらを上手に使って、果敢にプロモーションしているなぁと、思います。

2008年の頃には、劇場側からのプロモートには、舞台写真やYoutubeに公演ビデオが上がれば上出来、
あとは新聞社のレビューや、個人のブログの感想を探って、公演の様子を知る…という感じでした。
今でも、ヨーロッパ(特にわが愛しのリンデン=シラー劇場はね…最近でこそ、やーっと!専用のYTチャンネルを作ってくれましたけど;;とかいう感じ^^;)では、そのぐらいのコンテンツ…というところも、まだ多いのではないでしょうか?

こういうのを見ていると、Facebookにしろ、Twitterにしろ、Webサービスの殆ど全てが、アメリカ発なんだな…というのが、よーくわかる気がします。だから、使い方も上手。一般ユーザーとのコミュニケーションも、活発ですしね。

(Webサイトの作り方も、だいたい、Wordpressをベースにして、それぞれコンテンツを拡張させているんだなぁ~~というのが、わかる^^; ナビゲートの仕方など参考にしたいサイトが、たーっくさんありますが、良く見るとキホンは同じなので、似たり寄ったりの印象も受けますね。。。)

また、Webを宣伝の基軸にしつつ、地元のテレビ局で、バックステージの様子や、出演者のインタビューを放送したり。
(Metのライブビューイングでも、そういう側面がありますよね!)
敷居をちょっとでも低くして、色んな人に興味を持ってもらえるように、劇場に来てもらえるように!という努力がひしひしと感じられます。
この辺が、アメリカのいいところだと思います。

今、彼が出ているパームビーチオペラでも、本当に色んな催しが(Web上でも)行われていて
昨夜の最終ドレスリハーサルでは「実況ツィート」も行われていました^^;;;;;

(ボケボケですが、写真投稿もいくつか見られます。まあ多分、ちゃんとした舞台写真は近いうちに観られると思いますけど)

ちょうど、いい感じの時間帯で行われていたので、実況を眺めていたんですが、

「今、ロメオとジュリエットが出会ったわ!」
「今、初めてキスしたわ!」
「今から結婚式よ」
「司祭の声、チョーサイコー!!!もう、ずーっと聴いていたい…」(←ははは(^_^;))
「チャンバラが始まったわ!ロメオは少し、熱くなりすぎね」
「なんか《ロメジュリ》って、《West side Story》に似てない?」(←いや、だから。。。「ロメジュリ」が本流なんだってば^^;;;;)
「あーもう!この最後のシーン、大っきらい。。。だってあまりにも、悲劇的過ぎるわ!!」

…と。まあ、こーいう感じ^^; のツィートが飛び交っていて…

いえね。
興味深かったし、面白かったんですけど。

なんか…あまりにも開放的というか、あけすけというか。
もう少し、神秘のベールの部分というか…
見えない部分を残しておいて欲しい気がするのは、私が堅物だから?

化石のような頭の私(特に私は、融通が利かない石頭ですからっ)には、なんだかもう、
この、ノリノリ!!!な、熱さには、ついて行けないかも。。。^^;

でも!
彼には頑張って欲しいわ。

清貧で荘厳で、慈父のような彼のローラン神父は、私、とても好きですから。。。

(あ、25日のダブルヘッダーは私の勘違いでした^^; マチネはファミリーオペラで(たとえばシラー劇場での「魔笛」みたいな)ダブルヘッダではなく、ヤングアーティスト主体での短縮版だそうです。
良かった~~いくらローラン神父は出番がそんなに多くないとは言え、3日間で4公演はしんどすぎるんじゃないかと、心配してたもんで。。。)

Translate »
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。