110611 ロメオとジュリエット@ミラノ・スカラ座(予習その他と一回目の感想)

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軟派でちょっと軽薄、耳触りは良くても、どこか掴みどころがなくて、何度聴いても途中で眠くなるか、集中力が持たなくなるか…な、グノーの音楽。要するに、私とは相性が悪いのね。

「ロメジュリ」よりも、うんとポピュラーで、一般的人気の高い「ファウスト」は、バスが大活躍する作品+ご多分に洩れず、わがゴヒイキさんも大好きな役の一つに、メフィストフェレスを上げてます。

な・の・に ファンとしては、あるまじき態度?!
私ときたら、いつまでたっても「ファウスト」克服できないし、果たして私の「グノーイヤイヤ病」が、治る日は来るんだろうか?

…その「ファウスト」よりも、もっとタイクツだと言われることが多い^^;「ロメジュリ」を聴きに行くとは、もはや狂気の沙汰としか思えない!と、自問自答したこの2ヶ月間。

しかーし!

行くとなれば(少し前にこちらで書きましたが)
私は音楽の流れがわかってないと、劇場で楽しめないタチ。
つべこべ言わずに、とにかく聞いてみよう・・・と思って、職場からCD(プラッソン盤。アラーニャ、ゲオルギュー、ファン・ダムが歌っているもの)を借りて聴き始めたのが、4月下旬。

そしたら…
あれ?けっこう、面白いかも…
もしかしたら音楽的には「ファウスト」よりも、好きかも…^^;

冒頭からいきなり合唱ですし、3幕ラストの、ロミオとティバルドのチャンバラ~追放される場面の、合唱とソリストの声が重なって、音楽が盛り上がるところなんて、まるで「ドン・カルロ」の異端審問の場面にも通じるかのような感じ。

こういう感じが好きな私にとっては
「あれ?ロメジュリって、もっととろんとろんに甘ったるいだけかと思い込んでいたのに、もしかして、意外とダイナミック?」とも思えてきて(^^;

しかも、CDのアラーニャの歌唱が、甘さ&ほどよい虚勢張り加減wな感じがなかなかによく、うん、けっこう行けるかもしれない・・・とまで、思えるように。

それにやっぱり、(*注)ローラン修道士が絡む場面は、私好みの穏やかさが漂っているし(笑)

さらにありがたいことに、今回のスカラ座のプロダクションは、DVDが出ている2008年ザルツブルグのプロダクションと同じ。しかも、指揮者も同じ、主な出演者で違うのが、ロメオとローラン修道士と、ジュリエットのお父さん・キャピュレット伯爵ぐらいで、後はわき役もほぼ同じ。

とりあえずYTで断片映像を探してみると、セットや衣装も変にいじってない、古典というほどでもないけど、大変に美しい映像。
これなら、劇場でタイクツしなくて済むかも・・・

どうしようかな~~~やっぱり、行っちゃおうかなぁ~~


で、行ってきたわけですが。
そんな状態ですので、予習は実質一ヶ月半ほど。
「ロメジュリ」のなんたるか~~を、語るのもおこがましいんですが。。。

観たのは6月11日と13日。全7回公演のうち、一日限り主役カップルが別キャストの11日にしたのは、聞き比べしたかったから、なのですが結論から言うと、Bキャストの方はどうだったか、殆ど思い出せないほど(後から観た)Aキャストの方が、印象的でした。

やはり、周りとのコンビネーションも多少、ぎこちなかったような感じがしましたし、合唱やオーケストラも、少しノリが悪かった気がします。オケは、金管が2カ所ぐらい外してましたし(どこだったか忘れたけど「あれ?」と思った箇所が、確かにあった^^;)

Fernando Portari(ロミオ)は、声はAキャストのヴィットリオ・グリゴーロよりも甘めで、見た目も決して悪いわけではないんですが、常に音程がぶら下がり気味で、ちょっと表現力が平坦だったのが残念。
でも、私が好きな・・・2幕最後の部分”Va! repose en paix”(さあ!穏やかに休みたまえ!)は、非常に甘く、繊細に歌っていたのが印象的でした。

Maria Alejandres(ジュリエット)は、遠目で観る分には充分かわいらしいジュリエット。こちらも悪い声ではないんですが、多少くぐもって聞こえたり・・・で、ちょっとジュリエットのイメージには、合わない感じの声だったように記憶しています。

AとBキャストの一番の違いは、長いアリアでの「間の持たせ方」でしょうか?
その辺りが、多少物足りなかったかな?こんなものかな?的な印象に繋がったように感じます。

ローラン修道士はね、ウフフ・・・
彼の声を聞いて、動いているのを(双眼鏡で)見てるだけで

「ああ~~~私、スカラ座で彼の歌を聴いているのね(うっとり)」と、感極まって泣けてきました(←あほ)

でも!ひいき目ではなく(笑)彼が歌っている時は、観客が聞き入っているのがわかりました。拍手も脇の歌手の中では、一番多かったです。
んもう、彼については、一番最後にまとめて、たっぷりレポします。
(それがやりたくてこのブログを開設しているようなもんですから、いいよね?!笑)

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実はこの日の夕方、ちょっとしたハプニングが。
20:00からのオペラに備えて、17:00頃ホテルに戻って、一時間ぐらい昼寝(夕寝?)しようと休んでいたら、いきなり「ボトボトボトボトッ」と、強烈な音が聞こえてきて、何事?!と思い、外を見てみると、なんと雹が降ってきていて(^^;;;;;

もーぉ、怖かったし、びっくりしました。
古い館を改造したホテルの一番上の階の部屋で、屋根に近い部分でしたので、余計に音が響いたようです;;

「こんなんで、開演するのっ?!」(←スカラ座は野外劇場じゃなくって、ちゃんと立派な屋根のある劇場だから、雹や雨や雪が降っても、ちゃんと開演するってば^^;)
と取り乱して、あっちこちに
「いまっ、いまっ、雹が降ってきたっ!!」と連絡しまくり(笑)
よく考えたら、日本は夜中でしたのにw

結局一時間ほどで止んで、19:00過ぎにスカラ座へ向かった時には何事もなかったかのような天気に戻ったのですが、その騒ぎで、完全に寝はぐれ、
少し乗り切れなかったのは、前日来たばっかりで、まだ時差ぼけ状態で観劇した、私の体調にも原因があったと思います。

(だって、向こうの時間の20:00って、日本時間の午前3時。いーっちばん、眠い時間なんですよね(笑))

ま、いいのです。この夜は前哨戦。ということで、13日のレポは、その他の配役も含めて別立てにします^^ その後にローラン修道士❤

(*注)ローラン神父ですが、正しくは、神父ではなくで「修道士」とのことです。Fre`re LaurentのFre`reは兄弟、イタリア語だとフラテッロ、英語だとブラザーですから修道士です。神父はPadre( father)となります・・・とのご指摘を頂きました。ありがとうございます。

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Direzione
Romeo et Juliette
Charles Gounod

Direttore Yannick Ne’zet-Se’guin
Maestro del coro Bruno Casoni
Regia Bartlett Sher
Scene Michael Yeargan
Costumi Catherine Zuber
Luci Jennifer Tipton
Maestro d’armi B.H. Barry

Cast

Juliette  Maria Alejandres (11 giugno)
Romeo Fernando Portari (11 giugno)
Frere Laurent Alexander Vinogradov
Mercutio Russell Braun
Stephano Cora Burggraaf
Le Comte Capulet Franck Ferrari
Tybalt Juan Francisco Gatell
Gertrude Susanne Resmark
Le Comte Paris Olivier Lallouette
Gre’gorio Ronan Ne’de’lec
Benvolio Jaeheui Kwon
Le Duc  Simon Lim

2 thoughts on “110611 ロメオとジュリエット@ミラノ・スカラ座(予習その他と一回目の感想)

  1. レイネ

    ミラノ・スカラ座のレポ、楽しく読ませていただいてます。
    この『ロメ・ジュリ』は、ザルツブルクと同じプロダクションで、指揮もネゼ=セガンなんですね。それは、よろしかったことでしょう。
    ザルツブルクのはYTの細切れ映像しか見たことないんですが、オーソドックスでいい感じの舞台ですね。ステファーノ役は、はまり役のコーラちゃんが、かわいいし。
    『ロメ・ジュリ』を全編通して観たのは、去年のDNOプロダクション(ミンコフスキー指揮オリヴィエ・ピイ演出)のTV放映なんですが、ストーリーはおなじみだし、感情移入しやすく音楽的にも楽しめる作品だと思いました。(ステファーノはやはりコーラちゃんでキマリ)
    レポの続きを楽しみにしております。

  2. ヴァランシエンヌ

    レイネさん:
    ありがとうございます。
    はい、コーラちゃんは映像で見ていた時から注目していたので、楽しみにしていたのですが、今回も大活躍でした。
    でも拍手が思ったより少なかったので、私、一生懸命拍手したんですよ(^^;
    レイネさんがご覧になったDNOのプロダクションのレポ、「他のロメジュリって、どんな感じなのかな?」と検索した時に辿り着いて、読ませて頂いてました。
    なかなか興味深い設定ですが、今の私には、ちょっと辛すぎるかもしれません。
    もし、今回のスカラ座の演出が、いわゆる「レジーテアター系」のものだとしたら、どう感じたか…まあ、それはそれで、多分別の感動があるのだと思いますが。。。

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