出会って20周年記念のお喋りしたいんだけど、誰か質問を投げかけてくれたらスルスル書けそうなんだけどな!
と質問を募集したところ、3件頂戴いたしました。ありがとうございます!!!
せっかくですので、質問にお答えするべく、ページを設けました。
質問は随時募集中です。頂き次第、こちらで紹介して行きます。
- 確か出会いは「魔笛」のザラストロだったと記憶しているのですが、それ以前にヴィノさんの存在はご存知でしたか?それとも、その時に全く初めて知ることになったのですか?(Sさんより)
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全く存じ上げませんでした笑笑 実はルネ・パーペが出てくるもんだと思って聴いてたので、全く違うタイプの若いバスが出てきたその驚きといったら!!
ベルリン国立歌劇場の「魔笛」のザラストロの登場場面は、どこからともなく声が聴こえてきて、そののちにスゥッと声の主が現れる…(席のバルコニー(左側)から舞台上のパミーナに語りかける)という仕組み。えっ何この美声?!→(横顔はまるでギリシャ彫刻のように見えたのさ)ふぉぉぉぉぉ若い!だれこのイケメン😍😍😍の衝撃が一瞬のうちに起こった20年前の夜。。。
- ヴィノ様以前のオペラとの出会いはどういうものだったのでしょう?以前ドイツオペラから入ったと伺ったのですが、ドイツオペラとの出会いは?(Gさんより)
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実は2000年以前はクラシックとはほぼ無縁の生活でした。30代に入った頃、何か手応えのある音楽を聴きたくなり、元々クラシック音楽愛好家だった夫のCDコレクションからクラシックに少しずつ馴染むようになりました。同時期に図書館で「ワーグナー前奏曲集」を借りてきたところ「マイスタージンガー前奏曲」が一番心にヒットしまして。当時ドイツ語圏に興味を持ち始め、ドイツ語を独学で勉強していたのも大きかったと思います。
これが『オペラの前奏曲』というものだと知り、次は冊子の『オペラガイド』を借りてきて、筋書きを読んでみました。マイスタージンガーは『喜劇』ということがわかり、私でも大丈夫かも・・と思い、夫に『是非全曲を聴いてみたい!』と言うと
『オペラは音だけで聴くよりも、映像があった方が面白いと思うから』
ということで、買ってくれたのがシュタイン盤『マイスタージンガー』のビデオでした。2ヶ月くらい、こればっかり毎日見聞きしていたので、音楽も筋書きもすっかり身体に染み込みました。
これが私のオペラの原点です。なぜワーグナーだったのか?は、その時それが目についたとしか、言いようがありません(笑) - ヴィノ様がロシアを出た後、最初の活動の場をドイツに求めた理由も気になっていました。(Gさんより)
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モスクワ音楽院在学中にボリショイ劇場でデビュー(1998年)しているんですが、1999年にサンクトペテルブルグでのコンテストで今のエージェント(Askonas Holt)に出会い、そこで様々なオーディションに出ているうちに、当時ベルリン国立歌劇場(リンデン)が劇場専属のバス歌手を探していたこと+バレンボイムに口説かれて(笑)音楽院を卒業後、ベルリンに拠点を移し、2001年〜2003年まで歌劇場専属第一バスとして、ドイツでの活動を始めたそうです。
私が出会った2004年は「より活躍の場を広げたい」という理由で専属からフリーに移った初年だったんですが、あの頃はまだリンデン中心に活動していた為、年末の魔笛公演にも出ていたというわけですね。この辺りのことは、いくつかのインタビューでも触れているので、宜しければドウゾ。