⭐︎下の方にアリア3つ、追記しました。Thanks, Alex!!!
ROHの有料ライブストリーミングのナブッコ、ちゃんと朝4:30に起きて見ましたよ!
しかしライストスタートは5:00からだったので、編集しながらの追っかけライブ放送だったのかもしれません。品質も大変安定しており、一度も途切れることもなかったです。
これまでヴィノグラドフ絡みでの「ナブッコ」は2回ラジオ放送を聴いていて
(2019年3月ハンブルク、ドミンゴがタイトルロールだった2020年10月フィレンツェは翌年放送された)
いずれも真夜中の放送で、途中で寝たり^^;
(ザッカリアのアリアの時だけは都合よく耳が反応したw)
作品との相性がよくないのかと思っていたんですが、ヴェルディ独特のハイカロリーな熱さという点では、もしかしたらちょっと物足りないかもしれない。ヴィノグラドフは言うに及ばずだけど、みんな知的で、一種抑えたような熱量が私にはちょうど良かったのかも。映像の手助けもあったと思いますが、これまでに聴いた3つのナブッコの中で一番良かったです。
今回初めて名前をきいたタイトルロールのモンゴル人バリトン・Enkhbatの声とキリッとした歌い回しも気に入ったし、これまで地味な印象しかなかったモナスティルスカは、今回は猛女としての側面だけではなく、しっとりした苦悩も聞き取れて好感度が上がりました。
これまで聴いた2つの音源は、ソプラノが好みじゃなかったのも大きくて。その点はキンキンしてないから苦にならない。アビガイッレは猛々しいけど(難しいけど!)好きな人にも父にも拒絶されてかわいそうな側面もあるので、そういう女心も見せて欲しいし〜〜って思っていたから、イメージに近かった。
この演目はもし状況が落ち着いていたら、もともとネトレプコとの共演の予定だったこともあり、自分の中では今シーズンの遠征演目の筆頭にあげていたんだけど(なので有料でチケット買って見られて、ちょっと嬉しかったです)このキャストで劇場で見てても、きっと満足度が高かったと思います。
むしろ個人的にはこのメンツで彼女が出ていたら、浮きまくってたかも…とも思います。
共演を楽しみにはしてたし、カリスマスター性も必要かもしれないけど、
彼女の降板により、チーム力はかえって上がったんじゃないかな。と思ってます。
ところでヴィノグラドフが、動いてオペラ全部歌っているのを「見た」のは2019年12月の、アテネのフィリッポ以来…(泣)
(音だけ&部分的には去年のホフマン物語の悪魔4役があったけど)
ほんと、ストリーミングとか縁のない人だからっ
たまにあるとキャッキャウフフするのよう…\(//∇//)\
ザッカリアの出来としてもこれまでで最上。最初のアリアの
fidando in Lui perì? 神を信じて死んだものがあったであろうか?
の部分を聴いていただけでポロポロ涙が・・
このアリアは最初にハンブルクの放送録音を聴いた時から好きで、YTにクリップもあげましたけど、
旋律線を大事にしながら、上から下までよく鳴らして、でも暖かい眼差しをもって、民衆に語るように歌う…
こういうのは得意なわけだよな〜〜と思いつつ、胸を熱くしてました。
UK内でのオミクロン株の感染拡大の影響で、12月の公演はプレミエのみの一回だけになってしまい「ストリーミングあるかな…」とやきもきしていたんですが
あって良かったし、ヴィノグラドフをはじめ、すべてのキャストが体調を崩さずにここまで来られて本当に良かった。
あと一回の公演も、きっと大成功に終わることでしょう。
というわけで、拙い紹介ですがROHの「ナブッコ」
ご興味ある方は2月20日までアーカイブでも見られますので(要登録・有料約2400円)ぜひぜひ、よろしくお願いします。
Conducted by Daniel Oren
Cast
- Nabucco (Nebuchadnezzar): Amartuvshin Enkhbat
- Abigaille: Liudmyla Monastyrska replaces Anna Netrebko
- Zaccaria: Alexander Vinogradov
- Fenena: Vasilisa Berzhanskaya
- Ismaele: Najmiddin Mavlyanov
- High Priest of Baal: Blaise Malaba
- Anna: April Koyejo-Audiger
Act1 “D’Egitto là su i lidi”
Act2 “Vieni, o Levita!”
Act4 “Oh Chi Piange di Femmine Imbelli”