本記事では2025年の舞台を総括しますが、個別公演の詳しい感想はこちらにまとめています。
アレクサンドル・ヴィノグラードフ|2025年の舞台を振り返って(MET&ヴェローナ/2026年前半予定も)
12月28日は、私のご贔屓さん、アレクサンドル・ヴィノグラードフさんに出会った大事な日です。2004年でしたから、21年になります。早いですねぇ…。
12月28日、ファン歴22年目の記念日に
毎年(この数年サボっていたけど)年末が近づいてくる=この日を基準に、彼の舞台のその年の振り返りをしています。今年はMETでのライブビューイングに2回かかったこともあり、現在動画サイトで観られる映像と、来年前半の予定を絡めて紹介します。
2025年:NYに5ヶ月滞在した特別な一年(MET)
MET出演まとめ(アイーダ/理髪師/夢遊病)
- 3月:ヴェルディ《アイーダ》(ランフィス)
- 4月〜6月上旬:ロッシーニ《セビリアの理髪師》(ドン・バジリオ)
- 10月〜11月:ベッリーニ《夢遊病の女》(ロドルフォ伯爵)
METライブビューイングで観た2作品(理髪師/夢遊病)
このうち「理髪師」と「夢遊病」がMETライブビューイングにかかるという幸運に恵まれました。「夢遊病」はNYtimesが選ぶ「今年のベストクラシックパフォーマンス」にも選ばれています。またNY在住X(旧Twitter)フォロワーさんからのライブレポート&カテコ写真もたくさん頂戴しました。ありがとうございます!
動画(いつまで上がっているかは神のみぞ知る…^^;)
2025年:夏のヴェローナ音楽祭(ナブッコ/アイーダ/カルメン)
METの2シーズンを跨いだ公演の合間の夏には、ここ数年すっかり常連となったイタリアのヴェローナ音楽祭での「ナブッコ」(ザッカリア)、「アイーダ」(ランフィス)、そして「カルメン」(エスカミーリョ)がありました。
7月18日《カルメン》:アニタ・ラチヴェリシュヴィリ復帰の夜
個人的ハイライトは7月18日の「カルメン」。タイトルロールを歌ったのが、久々に舞台復帰したアニタ・ラチヴェリシュヴィリだったのです。
Poda演出(ナブッコ&アイーダ)について思うこと
「ナブッコ」は別キャストで映像収録がありました。この演出は一昨年新演出となった「アイーダ」と同じ演出家Stefano Podaで、スター・ウォーズちっくで近未来的な感じ。正直なところ、どっちがどっちの写真なのか混乱するくらい似ています。ヴェローナのような古代野外劇場には、昔ながらの演出の方が合っている気がしますが…(2026年も新旧アイーダ&ナブッコに出演するようです^^;)。
2025年:欧州各地(第九/ノルマ)と“原点回帰”
ヴェローナの公演の合間&後の8月には、ベートーベン「第九」@ブルガリア・ソフィア、そして「ノルマ」(オロヴェーゾ)@スイス・GstaadでのMenuhin Festival&ドイツ・バーデンバーデン祝祭歌劇場がありました。同キャストで行われたものです。
グシュタードの山に心を撃ち抜かれる
Gstaadって山岳リゾート地でして、山がめちゃくちゃ綺麗!!!山Loverとしては、あああああ!こんなところの音楽祭、行ってみたい〜〜〜〜!って気持ちにさせられました。
デビュー役オロヴェーゾ、再び
「ノルマ」のオロヴェーゾは、彼が1998年12月11日に故郷モスクワのボリショイ劇場でデビューした役でもあります。しばらく歌っていませんでしたが、今年は原点回帰?! 12月にはベルギー・ブリュッセルのモネ劇場での同役にも出演。がっつり大晦日まで歌うみたい(笑)
2026年前半の予定(配信・放送の期待も)
年明け1月にはウィーンで「ルサルカ」の水の精ヴォドニク(初役)。1月末にベルリンで「ドン・カルロ」(フィリッポ)…2月にマドリードで演奏会形式、ヴェルディの「群盗」などなど。
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- 2月末〜3月:ウィーン「ナブッコ」(ザッカリア)※ライブストリーミング対象
- 配信ページ:Wiener Staatsoper Streaming
4月
ソフィア
《ドン・カルロ》フィリッポ
5月
ミュンヘン/ブダペスト
《シモン・ボッカネグラ》フィエスコ(演奏会形式)
5月末
プラハの春音楽祭
《ファウストの劫罰》メフィストフェレス(1日限り)
7月
ナポリ・サンカルロ劇場
《トゥーランドット》ティムール
+ヴェローナ《アイーダ》《ナブッコ》
+エルル音楽祭《カルメン》(1日)
東欧回帰、そしてファン歴22年目へ
2026年前半は、
東欧の都市がスケジュールに戻ってきたのが個人的に嬉しいところ。
最近は
NY、ミラノ、ウィーン……
物価が高すぎる都市ばかりだったので、
「もしかして、円安でも行けるかも?」
と思わせてくれるだけでありがたいのです。
まとめ:これからも、健康で、幸せに歌い続けて
最初に出会った時にはまだ30歳手前だったのに、先日の誕生日では49歳。時が経つのは早いし、ずっと第一線で活躍してくれているのもありがたいことです。ファン歴22年目に突入。どうか健康に気をつけて、幸せな気持ちと共に、歌い続けて下さいませ。とりま今日(12月28日)も、モネ劇場でのオロヴェーゾです!楽しんで歌ってね!!!

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