シラー劇場でのお仕事終了!

さて新年に入ってから、一度もこの方の話題を出してませんでしたね(^_^;)

今シーズンのアレクサンダー・ヴィノグラードフは、10月のシーズン当初の「セビリアの理髪師」からコンサート形式の「ノルマ」そして「魔笛」と、ずっとベルリン・シラー劇場でお仕事していたのですが
(12月中旬に一度、サンクトペテルブルグでの冬の音楽祭での「ヴェルレク」に出演しましたが)
1月8日、今シーズン最終公演の「魔笛」が、今シーズンのシラー劇場でのラスト公演となりました。

シラー劇場での「魔笛」は、年末年始には一日二度の公演日もあるのですが、今シーズンは全日程、全ての公演のザラストロを、一人で歌い終えました。
(ザラストロ自体は歌うところがそんなに多くはないので、一日二回歌っても、本人的には大丈夫とのことで、こういう形で出演しているそうです)

けっこう、風邪などで急なキャスト変更もあったりしたんですが、ザラストロ(と、弁者のアルットゥ・カターヤくんも)は皆勤賞。
まあ、既に歌い慣れている役(と言ってもいいでしょう)とは言え、11月中旬~今まで
(間にサンクトでのヴェルレクを挟んだりしつつ)
よく頑張ったと思います。

11月の公演時には、嬉しいビデオクリップも見ることができましたし、ほぼ毎回、ベルリン特派員のびよらさんからのレポートも頂いたりしていて、テンション高かったんですが、

12月は私が忙しくって(^_^;)
全くと言っていいほど、フォローできず…
そして年が明けても、なかなかフォローできず…^^;

一応公演日には、毎回キャスト変更がないかどうかだけは、確認していて
「あ~今日も無事に出ているのね」
と安堵しつつ、日々の暮らしに追われておりました。

今シーズンの残りは、おヨソでのお仕事になります。
まず今月下旬、1月27日にダブリンでアイルランド交響楽団とのジョイントコンサートで演奏会形式の「モーツァルトとサリエリ」と、モーツァルトの「レクイエム」の二本立て。⇒⇒⇒

「モーツァルトとサリエリ」は、プーシキンの戯曲を題材にしたリムスキー=コルサコフの短い作品ですが、登場人物はモーツァルト(テノール)とサリエリ(バス)の二人だけ、の心理劇。
サリエリは、かのシャリアピンが「ボリスよりも難しい」と言っていたとのことですし、40~50分ほどの短い作品中、3分の2ぐらいは、サリエリが歌う部分が占める為、これもまた「バスの為の作品」と言ってよいでしょう。

彼は2002年に一度、パリでダニエル・シュトゥーダと一緒に演奏会形式で歌っていて、その時のことを、「すごく楽しめたんだ!」とインタビューで話していたことがありました。

たまたまその公演をご覧になられたパリ在住の方からも「名前も知らないバスだったけど、品良く歌ってた」と伺ったことがありました。
いつかまた歌ってくれるかもしれないなぁ…と、ずっと思っていたので、今回たった一日限りですが、とても嬉しいです。

折りしもロシア物にお詳しい、お仲間のkasitankaさんがこの作品について、非常に詳しい記事を書いて下さったので、興味のある方は是非そちらも合わせてお読みくださいませ。
私も「ノート作りたいな~~」と思っていたんですが、ここまで作って頂いたら、私はもう、何もする必要がありませんわ(笑)

kasitankaさんの記事 ⇒⇒⇒

「モツサリ」(←「もっさり」じゃないよ^^;)と「モツレク」の抱き合わせ演奏会は、珍しいカップリングというわけではなく、実は日本でも数年前に、チェコのブルノ歌劇場の来日公演時に行われています。
「モツサリ」の中に、モーツァルトが「レクイエム」の作曲を依頼されて云々…のくだりがあり、途中でレクイエムのさわりの部分が導入されているので、繋がりはあるというわけ。

今回の演奏会の指揮者は、アラン・ブリバエフ(Alan Buribayev)。
日本にも何度か来ていて(震災後の昨年10月ごろにも、日本各地の演奏会で振って下さっていたらしい。嬉しいですネ)実際に聴いたことのある方の感想を探ってみると、かなり、好感度大のよう。

しかも、アイルランド響の金曜日の演奏会は、ラジオ放送されることもあり、運が良ければ(笑)
アーカイブに入るかもしれませんよ…という情報も頂いたので、俄然楽しみになってきました(^^♪

アイルランド響のオンエアスケジュール(あんまり詳しくないので、どうやって調べるべきか(^_^;))
オンデマンド(ホントに入ってくれると、すっごく嬉しい!!!)

私も放送の情報を入手できるように探してみますが、もし、何か見つけたよ!と言う方がいらっしゃったら、是非こちらの記事へのコメントをお待ちしてます。宜しくお願いしますm(__)m

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