チャイコフスキー「イオランタ」ルネ王(レネ王)のアリア

目下、新国立劇場にてチャイコフスキーのオペラ「イオランタ」を上演中。日本人歌手さんたちの奮闘をツイッターのTLで楽しく追っています。

そーいえばルネ王の、というか「イオランタ」はアレクサンドル・ヴィノグラードフの数少ないオペラ全曲録音のCDも出ているのです。

Tchaikovsky: Iolanta
Tchaikovsky: Iolanta. Oehms: OC963. Buy 2 CDs or download online. Olessa Golovneva (Iolanta), Alexander Vinogradov (René), Andrei Bondarenko (Robert), Dmytro Popov (Vaudémont), Vladislav Sulimsky (Ibn-Hakia), John Heuzenroeder (Alméric), Marc-Olivier Oetterli (Bertrand), Dalia Schaechter (Marta), Justyna Samborska, Marta Wryk (Laura) Gürzenich Orchestra of…

大変澄んだ音の、良い演奏です。

基本的にCDが出ているものは、たとえMP3でもいいので買って頂きたいのでw

YouTube向けのクリップは作っていなかったのですが、手っ取り早く聴いていただく為には、やはり利用しない手はありませんので。。。
作りました⬇️

実はCD録音と平行して、2014年10月に(ベジャール第九の来日直前)に、ケルンでの演奏会形式の上演がありまして、そこでの録音が手元にあり、そちらを使っております。

141017-19 Ioranta – King Rene – @ Oper Köln (Concert Version)

私の「イオランタ」体験はこのCDのほかには、METのHD(ライブビューイング)でのネトレプコ/ベチャワが歌っていた映像、そしてこの演出と同じものを実際にMETでも観ました(ヨンチェヴァ/ポレンザーニ)

150403 イオランタ/青髯公の城@Metライブビューイング
平日にしてはそこそこの客入り。最終日効果か、ネトちゃん効果か(笑) ライブビューイングに行ったのはおよそ一年ぶ…
190201 イオランタ/青髭公の城@メトロポリタン歌劇場
2月1日はチャイコフスキーの「イオランタ」とバルトークの「青髭公の城」の二本立て。 2015年のHDで観たこと…

この作品は、一度は日本語対訳(字幕)とじっくり向き合って聴いて(観て)頂きたいです。
音楽自体は耳に心地よいので、する〜〜っと抜けてしまう時もあるかと思います(私がそうだった)
でも歌詞の含蓄の深さ、特に医師エブン=ハキアがルネ王を諭すアリアは、エキゾチックな音形と相まって、聴く時の体調、心の状態によっては、ものすごく刺さります。

ルネ王のアリア自体は、ロシアのバスに与えられた美しい旋律のアリアの一つでしょうね。音域が意外と広く要求される(前半は高め、後半は超!低音が求められます)
ので、いろんな歌手さんのを聴き比べてみると面白いかも。
いくつかピックアップしておきます。

イルダール・アブドラザコフ 言わずと知れた現代最高のバスの呼び声高し

ドミトリー・ウリアノフ 実力派。2014年には新国立劇場でエスカミーリョを歌ってました

アレクセイ・ティホミーロフ 新国立劇場のオネーギンでお茶目なグレーミンを歌っていましたね

ちょっと時代を遡って、ニコラ・ギュゼレフ 80年代「ホフマン物語」のROHでのミラクル博士でズギューン!!! 

大御所・イヴァン・ペトロフ 私が一番好きなヒストリカル・ロシアン・バス

大切な大御所を忘れておりました^^;ごめんなさい ニコライ・ギャウロフ

変わり種:カラオケバージョン 一緒に歌っちゃう?^^!

Enjoy!!!

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