2001年マドリードでの【ドン・カルロ】

そういえば手元のデータで一番古い、2001年マドリードでのドンカルロ(ヴィノグラードフは修道士ヨ)、ラジオ放送の音源は持っているのですが、
いつだったか断片的にYTに上がって「え!あれってTV放送もしてたの!」と思ったことがあったな…と思い、検索をかけたら、

きゃー!!いつの間にか全曲上がってるじゃん!
(長いけどそのまま貼っておきます)

惜しむらくは、ぼけぼけの映像で、冒頭の修道士の場面は殆ど見えない(泣)
でも声は、まぎれもなくわっかーい、ヴィノグラードフの声(24歳・多分西側に出て来て初めての客演)だわ〜〜感激。
(忙しくて殆どまだ見てないんですが・・・^^;)

ちなみに共演者は、タイトルロールが一時期この役をよく歌っていたルイス・リマ、ロドリーゴにはディミトリー・ホロストフスキー、フィリッポにはロベルト・スカンディウッツィ、大審問官にはアスカール・アブドラザコフ、そしてエリザベッタがノルマ・ファンティーニ…と、なかなか揃っていますが、ホロストフスキー氏の長年の大ファンでいらっしゃる、同士の娑羅さんも仰っているように「今ではなかなか実現しそうにないキャスティング」かな?と思います。
Don Carlo – Luis Lima
Filippo II – Roberto Scandiuzzi
Rodrigo – Dmitri Hvorostovsky
Il Grande Inquisitore – Askar Abdrazakov
Un Frate – Alexander Vinogradov
Elisabetta di Valois – Norma Fantini
La principessa Eboli – Markella Hatziano
Tebaldo – Fabiola Masino
Una voce dal cielo – Soledad Cardoso

Conductor – Antonello Allemandi
Orchestra – Teatro Real, Madrid
Chorus – Teatro Real, Madrid

(ホロさんともこの後、2002年のヴェルディのアリア集でご一緒させて以来、一度も一緒に仕事してないんですよねええ・・・)


実はこの公演には「つながり」があります。
2012年4月のサンディエゴでの「理髪師」(ヴィノグラードフはドン・バジーリオ)の指揮者・Antonello Allemandi氏は、この時のマドリードでの【ドン・カルロ】の指揮者さんでもありました。

この話題が、サンディエゴの理髪師の時に行われた出演者の公開トーク番組の中に出てくるのです。
(英語なので宜しければお聞きになってみて下さい^^ 彼の歌声よりも更にひっくーい地声が聞けますので。スタートボタンを押すと、ほぼ、彼のお喋りの始まりの箇所から聞けると思いますが、再生出来ない時は48:10辺りから始めてみて下さい)

そして昨年のトリノで歌った大審問官は、これまたウーゴ・デ・アナの演出でしたから、なんだかここでもちょっと「つながり」があったりして。
(トリノのアーカイブを確認したところ、同じプロダクションではないようです)
もしかしたら、いずれやってくるであろう、フィリッポのデビューも、アナの絢爛豪華な演出…だといいな。
そんなことに心を躍らせている、今日このごろです。

ここでも話しているように、彼はドン・カルロを非常に愛しているんですけど、実際に関わったのはまだ、この2001年の修道士と、昨年4月のトリノでの大審問官の2回のみ。
修道士から大審問官に出世するまでに、12年かかったか・・・!と思うと、感慨深いです。

修道士を歌うのにちょうど良かったであろう時期には、当時よく出ていたベルリン国立歌劇場では「ドン・カルロ」を新演出してますし(2004年・私が初めてベルリンへ行った時に見た公演)
その後何度も、かかっているんですが…縁がなかったのでしょうね。

こうして若いときの声を久しぶりに聞いてみると、ヴェルディには、この頃から適正あるね・・・と思います。

最近の声は随分重くなってきていますし、ヴェルディのもう少し大きな役、これからどんどん歌ってね!と言いたくなるのよね^^
(そして私は未だにスパラフチーレ♪にハマっているのでありました・・・ええ、ザラストロよりスパラフチーレですわ、まだ^^;)

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