ショスタコーヴィチ交響曲第13番の日本語訳(拙訳!)アップしました

26日までトリノ、レッジョ劇場で「エフゲニー・オネーギン」のグレーミン侯爵を歌っているアレクサンドル・ヴィノグラードフ。

今年二月にROHで上演された、カスパー・ホルテン演出と同じものですが、
あの時のグレーミン侯爵は恰幅の良いペーター・ローゼ。まるで海坊主のような(スミマセン(⌒-⌒; ))風貌でしたが、
ヴィノグラードフも負けじと、立派なもみあげを着けて( ̄▽ ̄)頑張っております。

そんな彼ですが、5月28日夜8時から、パリのバスティーユ劇場にて、フィリップ・ジョルダン指揮の下、
ショスタコーヴィチ交響曲第13番「バビ・ヤール」を歌います。
彼がこの作品を歌うのは2009年10月に、ベルリンでバレンボイム指揮で歌って以来。その時の私の壊れっぷりは→→→

あれから約4年。今回の公演に合わせて、僭越ながら私・ヴァランシエンヌが
教わっているロシア語の先生のご指導を仰ぎつつ、
この作品の全5楽章の、日本語訳に挑みました。

長い作品ですので、楽章毎の対訳と、全楽章の日本語訳のみ抽出したページにわけてアップしました。以下のリストリンクから辿ってみて下さい。

ショスタコーヴィチ交響曲第13番、拙訳リスト

訳文は全て、私のロシア語の先生のチェックを受けています。辞書を引いて日本語を並べて、無理やり繋げただけのお粗末な訳文も結構ありましたが(^_^;)
先生が私の解釈を忠実に残しつつ、意味と血の通った文に直して下さいました。
先生にはこの場を借りて、改めてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。

学習者の訳付ということで、大胆な意訳は極力控え、直訳から日本語として意味の通る文にすることを目的としたので、洗練されたカッコいい訳…ではないんですが、
先生の助けを大いに借りつつ、一応自分でこの大作を訳せたことは感慨深いです。

この詩はエフゲニー・エフトシェンコが旧ソ連時代に書いたものですが、当時のソ連事情の背景を良く知らないと、字面通りに訳しても意味が全くわからない所も色々あります。

本当は公演までに、出来るだけそのような注釈もつけたかったのですが、なんせ時間が全く足りず、
それはおいおい、追記して行こうと思っています。
ロシア語を勉強中の方、精通なさっている方、また事情にお詳しい方からのご意見、ご教示も歓迎します。どうぞ、よろしくお願いします。

公演は日本時間29日午前3時から、フランス・ミュージックにて中継放送もございます。
ヴィノグラードフは見た目が優男ですが、このような作品で聴いて頂くと、そのイメージが覆ると思います。こういう作品でこそ、映える歌い手です。
平日明け方のライブ放送なので、しんどい時間帯ではありますが、ご興味のある方は、是非私の対訳を参考にしながら、お聴きになってみて下さると嬉しいです。
(マーラーの10番との抱き合わせの後半プログラムなので、実際は日本時間午前4時ごろからになるのではと推測)

尚、私はその日、現地におりますので(⌒-⌒; )
物理的に録音ができない状況です。

(ミニノートを持参してラジオを流して外出し、録音させようと思ったのですが、なんか最近、録音自体、上手く行かないので…
当初、後日放送の予定だったのですが。。。ライブ中継は嬉しいけど、録音も手元に大切に残しておきたいし。。。で、悩み中)

もし、録音にご協力して下さる方がいらっしゃいましたら、ご一報下さると大変嬉しく思います。
よろしくお願いします。

次の記事では、ロシア語学習者として、この訳付についての経緯、感想等を記しておきます。

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