今月の前半はエルサレム室内音楽祭での【死の歌と踊り】その他のオールロシアンプログラムを風邪のためにキャンセルし、私の気を揉ませた(笑)アレクサンドル・ヴィノグラードフですが、
その後無事に風邪も治って、先週はラフマニノフの歌曲集のレコーディングに勤しんでおりました。
「ラフマニノフ歌曲のレコーディングするよ~」という情報は、彼のエージェントAskonas Holtの、彼の紹介ページにも書かれていたので、
いつレコーディングするのか?ついにソロアルバム?!それもラフマニノフの歌曲なんて(///▽///
…とドキドキワクワクしていたのですが、実はこの企画は、イギリスのDelphian Recordsというマイナーレーベルによる
【ラフマニノフの全歌曲を、彼を含む8人の歌手&1人のピアニストで録音しちゃおう♪】
というプロジェクト。
[green_box]歌い手のメンバーは
Rodion Pogossov(Baritone), Alexander Vinogradov(Bass), Evelina Dobraceva(Soprano), Justina Gringyte(Mezzo Soprano), Daniil Shtoda(Tenor), Andrei Bondarenko(Baritone) & Albina Shagimuratova(Soprano)注:彼女だけ自分のHP持っていらっしゃるんですが、お、重すぎ…(^_^;)
ピアニストはIain Burnsideです。[/green_box]
先週あたりからこのプロジェクトが進行してたんですが、ヴィノグラードフが2番バッターでした。
ざっと見ると若手が多く、彼もこーいうメンバーに入ると、もう立派な中堅^^; あ、日本で知名度が割と高めな、今年春に新国のDGに出演していたダニール・シュトーダも参加してるのね♪
ラフマニノフの歌曲って、Wikiで数えたら全部で82曲だそうですから、だいたい一人当たり10曲ずつ、という感じでしょうか。
どの曲を彼が担当したのかは、CDがリリースされてからのお楽しみにしたいのですが、
”В моей душе”(「私の胸のうちに」)の一部を、Delphian Recordsがアップして下さいました。
こちら♪⇒⇒⇒♪
これ、前にモスクワリサイタルの時にも歌ったことがある曲なのですが、クリップを作らないまま3年の年月が流れてしまい…^^;
この曲の聞かせどころは、まさにこの「ああああ~あ」の部分なんですけど、ここが色っぽくないとね(^_-)-☆
どうよ、今回の彼の低音の艶っぽさったらo(≧∇≦o)(o≧∇≦)o
あ~もうヴァラリン、すっごい幸せ!!!!!これがちゃんとしたCDで聴けるなんて、夢のようだわ~~(#^.^#)
Delphian Recordsのツィートでも、彼のことはすっごく誉めて下さっていて
たとえば:
Beautiful autumnal day in Edinburgh – perfect for day 2 of #rachmaninovsongs – @iainburnside & Alexander Vinogradov @queens_hall
— DELPHIANさん (@delphianrecords) 9月 15, 2012
とか
Alexander Vinogradov may not appreciate the significance of ‘awesome’, but he’s all that & some @iainburnside @askonasholt #Rachmaninovsongs
— DELPHIANさん (@delphianrecords) 9月 15, 2012
、ね(^^)v
なので、次回こそ純然たる?ソロアルバムを、是非このレーベルから出して欲しいなぁ~
いやいや、次回はショスタコーヴィチ全歌曲集を企画して欲しい、とか、色々期待値を込めた想像(妄想?)が広がります(*^_^*)
大手のレーベルと違って、色々面白い企画が自分たちで作れるのが、マイナーレーベルの強みだと思います。
もちろん、大手からソロアルバムなんか出してくれると、ホントは知名度アップにも繋がるけど、
(あ…9月末にはドゥダメルとのマラ8の映像がグラモフォンから出ますけど、あれはあくまでも、ドゥダメルのための企画だし)
こういう、地味だけど、意義のある仕事でCD残してくれること、そしてこの企画に彼を採用してくれたこと、彼がそれを受けて歌ってくれたこと…すっごく嬉しいし、そんな彼を、誇らしく思います。
もう、ホントに大感謝!ありがとう、Delphian Records!
それから某所でアップされていた彼のレコーディングセッション中の写真。この表情…というか、醸し出す雰囲気が、どうにもたまらなく魅力的+
(そんなことを思うのはアタシだけかもだけど、舞台に立ってなくても仕事中の表情って、すっごくいい顔してる!!と思うのですヨ)
こういう形でレコーディングをしたのは初めて
(過去にないわけじゃないんだけど、もう遥か昔の話。。。しかも、全然メインじゃないし^^;)
の記念♥ということで、あつかましくもDelphian Recordsの担当の方に連絡をしたところ、お写真使わせて頂けることになりました(^^)v
ということで、今回のヘッダはいつもと毛色が違うんですが(笑) 次の公演が10月中旬からなので、それまで飾っておきますっ(^^)v
Many, many, Thank you! Delphian Records!! Wish the success this project will be going well :)))