140529-30 ショスタコーヴィチ交響曲13番【バビ・ヤール】withカスティーリャ・イ・レオン管弦楽団

ヴァシリー・ペトレンコ&RLPO来日記念その2。


アレクサンドル・ヴィノグラードフが初めてショスタコ13番を歌ったのは2009年10月、バレンボイム指揮&シュターツカペレ・ベルリンで、でした。
この時から彼の13番にはつよーく惹かれていて、
もし、彼が一つだけCDを入れてくれるとしたら、これは是非入れて欲しい、何はなくとも、とにかくこれだけはいずれ入れて欲しい・・と願っていました。

私と13番の付き合いは、ヴィノグラードフの13番のキャリアそのままの時間と一緒に過ごしていると言っても過言ではありません。
この作品をロシア語から、自分で理解して自分の言葉で訳してみたいと思ったのが、ロシア語の勉強を始めたきっかけでもありますし、その念願の「対訳」は、2013年5月に、彼がパリでフィリップ・ジョルダンの指揮で歌うのに合わせて無理矢理完成(見直ししないといけないんですけどね^^;)させました。

2009年の時はとにかくもう、彼がこの大作に挑んでくれて、それが実際に聴けたことで感極まっていて^^;

2013年5月の時は、トリノでの「オネーギン」の直後のパリでの公演。勿論いい公演ではあったんですが、
ちょっとね
ちょっとね
ちょーーーーーーーーーっとね・・
(指揮がね。。。)
私の好みではなかったので、なんとなーく、もやもや感は残っていて。

で、2013年9月に降って湧いた、ヴァシリー・ペトレンコ&RLPOとのコンサート。同じ年の5月にショスタコ14番も一緒にやっていて(=CD録音も済ませた)
13番はどうなんだろう、って期待してたのですが、シーズン発表の段階では別の歌手の名前が載ってたので、仕方ないな・・でも万が一、と望みは抱いていたので、知った時は本当に嬉しかった。

そのコンビをもう一度、しかも2日連続で聴ける・・となれば!
昨年3月にペトレンコがオスロフィルと来日した時のショスタコ5番を聴いた直後、私は5月のバリャドリッドでの13番のチケットを買いました。

先に演奏されたR.シュトラウスの【変容】同様にカスティーリャ・イ・レオン管弦楽団(OSCyL)がこの作品を演奏するのも初めてとのこと。リハーサルの様子がYouTubeに上がってます。ここから、ペトレンコの13番へのアプローチが観て取れる・・と思います。

前年のフィリップ・ジョルダンの何がモヤモヤしていたかというと、アクセントが弱くて、ちょいとお坊ちゃま風とでも言いましょうか。
(私、嘗てベルリンでオペラ二つ当たっているんですが、残念ながらどうも相性が悪いようでして。。。すみません。うち一つは2009年の【バビ・ヤール】の翌日の【サロメ】。。。殆ど寝てました^^;;;;;)
丹田に響くタイプの音楽じゃないんですよね…(って、なんだか観念的ですが。。。すみません)

何も旧ソ連級の濃さを求めているわけではないんですが、あの、ナチ侵攻の場面とか、もう少し煽りが欲しかったわけ。

その不満を、きっとペトレンコなら補ってくれるだろう・・と、私は3月のオスロフィルとのショスタコ5番を聴きながら強く願ってました。

席は2日間とも前から3列目のど真ん中。ええもう、二人揃ってこんな間近で観られるなんて
(しかも1日目は前の2列は誰もいなかったので、ほんとに独り占め感大有りで幸せ度Maxだったの)

どっちを観ようか迷っちゃう〜〜(*^_^*)
(何かが間違っている・・)

・・ってなるかと思ってたんですけど、ごめん、ペトレンコ(笑)

ええもう、私の視線は歌い手の方にだけ、向いてましたわ(歌ってる時はね・・席が近過ぎて、座っている時は彼の足しか見えなかったしw)

パリの公演も前から3列目だったんですが、会場がバスティーユだったので、オーケストラボックスが間に入りますからそんなに近さを感じなかったのですが
今回はもう!!!ここまで近くで聴いたのは初めてじゃないかな。顔見ながら声のシャワーをバンバン浴びることができて、至福の瞬間でございました。

で、ペトレンコの指揮ですけど、もちろん大満足です。私が鳴らして欲しい〜!と思ったところでバンバン鳴らしてくれるし。
よくペトレンコの指揮は快速と言われますけど、聴いてみると確かに早いな〜と思うんですが、試しにパリでのジョルダンの演奏と、市販されているRLPOとのCDで第一楽章を比べてみると、ペトレンコの方がちょっと遅め。

早く感じるのは、物理的な時間だけの問題ではなく、オスロフィルとの来日の時にも感じたんですが、きちんと「間」が取れているからだと思います。
本当に僅かな「間」が、ショスタコ独特のリズム感を作り出している・・ロシアの血、ロシアの漢(おとこ)だよなあ、って思うわけ。だからヴィノグラードフとの相性もいいわけです。

特に2日目は、これまで聴いた13番の中でも最良のもので、全てのショスタコフリークの人たちにも聴いてもらいたい!と思いました。

ヴィノグラードフの歌唱は、最初にベルリンで聴いた時からすると、余裕も出てきて、ペース配分もしっかり考えつつ、ちゃんとニュアンスを混めて歌っていると思います。
ベルリンの時の第二楽章で一カ所、入りを間違えてバレンボイムに指揮棒でたしなめられていたのが懐かしい^^;
あの時のような、新鮮な感動はもう味わえないですけど、私も随分落ち着いて聴けるようになったと思います。違う類いの感激・・というのは、毎回ありますし。

彼の13番は直立不動ではなく、ちょっとした身振り手振りが入ります。これがなかなか面白いので、いつか映像で残して欲しいな・・
(CD出たからには、次はとーぜん!映像よねえ)

そう!TV放送でもいいんです。在京オケでTVカメラが確実に入るのは「あの」オケしかありませんね。
是非N響でペトレンコとヴィノグラードフでの13番をやって頂きたい。そしたら音響に不満大有りのあのホールに、もう一度行きますわよ、仕方ないけど・・・

あ、でも13番はそれぞれ特徴の違う指揮者で3回(トータル5回)も聴けちゃって、それはそれは幸せなんですけど、
14番とミケランジェロ組曲とか、「死の歌と踊り」も聴きたいわあ。(タイミングの問題なのよねえ・・・)

【おまけ・カーテンコール】

ヴィノグラードフはこの時期、超忙しくて床屋に行くヒマもなかったようで(^^;
こんなに髪伸びたの、何年ぶり?!っていうぐらい伸びていて、
おまけに1日目はなんか、ピンピンあっちこっちはねていて、ビシーッと隙なく決めているペトレンコとの違いに頭を抱えたくなりました…orz

ヴィノグラードフと手を取り合っているロン毛の方は、合唱指揮のJuan Pablo de Juan氏。譜面台に頭をぶつける等(笑)お茶目で気さくな方でした。

これは2日目のカテコですが、この後ペトレンコが女性奏者にお花を渡したりしてたので、そこも撮っておけば良かったと後の祭りですが、
拍手もしっかりしないといけませんしね。思い出の一コマとして記憶に留めておきましょう。

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TEMPORADA OSCYL 17 A – 2013-2014
OSCyL
Jue, 29 mayo 2014 – 20:00 – Sala Sinfónica
6 / 12 / 18 / 22 / 27 €
Abono Temporada OSCYL 2013-2014
Orquesta Sinfónica de Castilla y León
Vasily Petrenko, director
Alexander Vinogradov, bajo

Coro de Voces Graves de Madrid
PROGRAMA
Richard Strauss (1864-1949)
Metamorphosen para 23 instrumentos de cuerda
-Primera vez por la OSCyL-
Dimitri Shostakovich (1906-1975)
Sinfonía nº 13 en Si bemol menor, Babi Yar, op. 113
-Primera vez por la OSCyL –

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